どこに行く?

英語の語学留学ができる国は世界中にたくさんあります。
目的や予算だけでなく、気候や文化、自分の趣味、性格など
どの国が自分に合うか、いろんな面から比較検討しましょう。

自分に合う留学先の決め方

英語の勉強だけに集中するのか、観光や趣味も満喫したいのか、
自分の目的と国や地域の特長を理解して、絞り込んでいきましょう。

おすすめの留学先は、人によって異なる

「語学留学したい!」と思ったときに、どこの国を思い浮かべるでしょうか? 英語圏だけでも、北米のアメリカ、カナダ、ヨーロッパのイギリス、アイルランド、オセアニアのオーストラリア、ニュージーランドと、6か国もあります。しかも最近は、英語が公用語のひとつである国も留学先として人気を集めており、選択肢がさらに広がっています。ヨーロッパでは地中海の島国マルタ、オセアニアのフィジー、東南アジアのフィリピン、マレーシア、シンガポールです。また、英語が公用語ではないものの、観光業に従事する人が多いインドネシアのバリ島やタイのプーケット島にも、英語留学ができる学校があります。

好きな国、行きたい国がある方はともかく、これではどこに留学するか迷ってしまうのも当然です。留学におすすめの国は人によって異なるので、一概にどこがいいと言えるものではありません。予算や目的、現在の語学力、性格、趣味や嗜好など、いろんな面から判断して、留学先を絞り込んでいきましょう。

英語の訛りは、気にする必要はなし

発音や訛りを気にされる方がいますが、聞いた音が自然と身につくのは子どものうちだけで(12歳まで、あるいは16歳までなど、諸説あります)、大人の方に訛りが短期間でうつることはほとんどありません。それよりも、日本語訛りの英語から抜け出すことのほうが難しいでしょう。英語圏でも、オーストラリアやアイルランドは訛りが強いと言われていますし、フィリピンやフィジーのように現地の方が講師の国もありますが、講師はトレーニングを受けた有資格者なので、神経質になる必要はありません。

一般の人が話す英語もきれいなほうがいいという方は、イギリス、アメリカ、カナダの都市部がいいかもしれませんが、移民の多い国は、ホームステイ先がアジアやヨーロッパ、中米からの移民出身者であることも多いので、気にしていたらきりがありません。いまや世界中の人が共通言語として英語を話す時代なのですから、それぞれに訛りがあるのは当然です。何よりも、相手の話すことが理解できて、自分の言いたいことを伝えられるようになることが大切です。

留学費用を安く抑えるなら、東南アジアがおすすめ

予算次第で行ける国はもちろん、留学する期間も変わってきます。欧米などの先進国の物価は日本と変わらないので、語学学校の授業料や滞在費も高めです。しかし、物価の安いフィリピンなど東南アジアの国々や南太平洋のフィジーであれば、留学費用は欧米の3分の1から3分の2程度。欧米に1か月留学する予算で、3か月くらい留学できます。さらに、東南アジアは日本との距離が近いぶん、航空運賃も安くなります。費用を抑えたい方には、これらの発展途上国がおすすめです。

ただし、発展途上国は、インフラが整っていない、使用したトイレットペーパーは流さずにゴミ箱に捨てる、虫が多いなど、妥協しなくてはいけない部分もあります。発展途上国での滞在を楽しめるかどうかは、性格や考え方次第。その国の社会や文化に興味もなく、留学費用が安いからと安易に決めてしまうと、留学自体がつらいものになりかねません。先進国の快適さを求める方は、費用がかかっても先進国の中から選ぶほうがいいでしょう。

日本人が少ないところに留学するならヨーロッパ

人気のある国、日本から行きやすい国は、どうしてもアジア人や日本人が多くなります。日本人が少ないところを希望する方は、日本人があまり留学しない場所を選ぶことです。ヨーロッパのイギリス、アイルランド、マルタも人気はありますが、北米やオセアニアほどではありません。ヨーロッパの非英語圏の人がたくさん留学しているので、国際色豊かな環境で学べるのも魅力です。また、日本人が多いといわれる国でも、行く時期を調整したり、地方都市を選べば、割合は少なくなります。

趣味が楽しめる国、文化に興味が持てる国を選ぶ

留学先でも趣味を楽しむことができれば、放課後や週末も有意義に過ごせます。例えば、マリンスポーツが好きな方はハワイやオーストラリア、スキーなどウィンタースポーツならカナダがおすすめです。また、ゴルフが好きな方は、ゴルフ場があってプレー代も安い国に行くといいでしょう。

特に趣味がない方でも、文化に興味が持てる国を選ぶとより楽しめます。ビール好きならパブ文化のあるイギリスやアイルランド、ワイン好きならオーストラリアやニュージーランドのワイナリーのある都市へ。美術館や建築巡り、舞台やコンサートが楽しめる国もおすすめです。また、旅行好きの方は、行きたい観光スポットが多い国を選んでもいいですし、週末に近隣の国へ旅行ができるヨーロッパもいいでしょう。イギリス留学中にフランスへ出かけたり、マルタ留学ならイタリアのシチリア島を旅行したり、日本の国内旅行の感覚で海外旅行ができるのが魅力です。

体調を崩さないために、気候も検討材料に

気候は体調にも大きく影響するので、留学先や渡航時期を決める際には注意しましょう。日本と南半球は季節が逆なので、日本が冬のときは、オーストラリアやニュージーランドが夏でおすすめ。ただ、暑いのが苦手な方は、現地の春や秋に行くといいでしょう。日本が夏のときは、イギリスやアイルランド、カナダなど北部の国が夏でも湿度が少なく、日照時間も長くて快適です。また、フィリピンなど東南アジアの国々やフィジーは、乾季と雨季に分けられ、どちらも昼間は暑いのですが、乾季のほうが朝夕が涼しく過ごしやすい気候です。

どこへ行くにもベストシーズンは快適に過ごせますが、航空運賃、ホテルやコンドミニアムも総じて高くなります。また、春休みや夏休みの時期は学生が増えて語学学校の生徒数も多くなるので、少し時期をずらすことをおすすめします。

ここまで読んで、留学したい国の候補は絞り込めたでしょうか? 気になる国の情報は、下記の国名をクリックすると見られます。国が決まっている方は、語学学校についても調べてみましょう。

日本人が留学しやすい国と地域

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