留学プログラム

語学学校には、さまざまなプログラムやコースがあります。
どんな種類、どんな内容があるのかを把握して
自分の目的に合った留学プログラムを選びましょう。

プログラムやコースの選び方

英語の総合力を養う「一般英語コース」がスタンダード。
大人の方には、無理のないペースで学べるものがおすすめです。

授業数は宿題や予習・復習の時間も考えて選ぶ

語学学校には、英語の総合力を養う「一般英語」のほかに「進学準備」「試験・資格対策」など、様々なプログラム、コースがあります。現地の大学や専門学校への進学や試験合格、資格取得が目的でなければ、通常は「一般英語」を受講します。1日の授業数は、学校やプログラム、コースによって異なりますが、毎日の宿題や予習・復習のことを考えると、あまり欲張らずに3時間から5時間程度のものを受講するほうがよいでしょう。

目標を高く掲げるのはよいことですが、6時間から8時間の場合、若い人でも「欲張りすぎて、結局こなせなかった」という話を聞きます。大人の方は目が疲れたり、肩も凝りやすかったりするので、慣れない海外生活で体調を崩さないためにも、時間に余裕が持てるプログラムやコースを選ぶことが大切です。

英語の勉強だけでなく、プラスアルファの内容にも注目

学校によっては、独自に工夫されたプログラムが用意されています。例えば、英語の勉強にアクティビティ(観光や文化体験などの課外活動)やおけいこ事を組み合わせたプログラムは、「異文化交流や観光も楽しみたい」「興味のあることも学びたい」という方におすすめです。50歳以上であれば、授業時間を少なめに設定したシニア向けのプログラムもあります。ただ、最少催行人数が決まっていたり、開講日が限られていたりするので、早めに学校や手配会社に相談しましょう。手配会社によっては「シニアプログラム」の参加者を募って、団体申し込みをしている場合もあります。

また、「英語教師宅ホームステイ」という留学プログラムもあります。英語の先生のお宅にホームステイしながら、レッスンを受けるというもので、大人の方に大変人気のあるプログラムです。海外の家庭に滞在してみたい方はもちろん、学校に通うことに抵抗がある方にもおすすめです。

留学は、英語の勉強がいちばんの目的ですが、勉強だけなら日本国内でもできます。留学の最大の魅力は、海外での生活を体験し、その国の文化に触れ、海外の人々との交流を楽しむことにあります。自分の目標、目的、何がいちばんしたいのかを考えてプログラムを選びましょう。

大人におすすめの留学プログラム

大人の方が参加しやすいプログラムに絞って説明します。
内容の違いを知って、受講したいものを決めましょう!

一般英語/ジェネラル・イングリッシュ

語学学校のメインコースである、ジェネラル・イングリッシュ(General English)は、日本語にすると「一般英語」で、「読む・書く・聞く・話す」のスキルを総合的に学べる、最も一般的なプログラム。クラスは6段階や8段階などにレベル分けされており、入校日のレベルチェックテストの結果によって、各クラスに振り分けられます。

授業時間は、朝から午後までレッスンを受けるフルタイムと、午前あるいは午後のみのパートタイムがあります。午前のみのパートタイムを選べば、午後はショッピングや観光を楽しむことができますし、なかには、ヨガやエクササイズのクラスを探して通うなど、午後を自分の趣味の時間にあてる方もいます。

フルタイムでは、午後の授業が選択クラスとなる学校も少なくありません。選択授業は、発音、会話、文法など、自分の苦手な科目を選んで重点的に勉強するチャンスです。提供されている選択クラスの内容や数などは学校によって異なるので、学校選びの際に確認しましょう。

プライベートレッスン/マンツーマンレッスン

先生と生徒の1対1の個人レッスン。学校によって呼び方は変わりますが、プライベートもマンツーマンも同じ個人レッスンのことです。学校にもよりますが、プライベートレッスンのみの受講や、一般英語と組み合わせて、授業の補習として週に数日プライベートレッスンを追加で受講するプランも提供されています。授業料はグループレッスンに比べると高くなりますが、生徒のレベルや進度にあわせてレッスンが受けられるだけでなく、発音や会話など自分が苦手なスキルを重点的に学んだり、滞在中に英語でうまく話せなかったフレーズを教えてもらったり、各自の希望によって授業をカスタマイズできるのが大きなポイントです。ただし、先生の空き状況によっては希望通りのスケジュールにならないこともあるため、早めの申し込みをおすすめします。

変わったところでは、フィリピンの語学学校はマンツーマンレッスンが主体で、物価の違いから授業料が格安です。集中的にマンツーマンレッスンだけを受けたい人におすすめです。

英語&おけいこ

英語の授業に加え、興味のあるおけいこ事のレッスンを受講できるプログラム。ヨガやフラダンス、ウクレレ、クッキング、フラワーアレンジメント、ゴルフなど、様々なプログラムが提供されており、最短1週間から参加できるコースもあります。

基本的に、午前中は英語の授業、午後または週末におけいこ事のレッスンを受講します。英語レベルは分野によっても異なりますが、ヨガやフラダンスなど体を動かすものや、フラワーアレンジメントなど実技が中心のおけいこなら、英語初心者でも学べるプログラムは少なくありません。

シニアプログラム

シニア層(多くは50歳以上)を対象としたプログラム。1〜2週間の短期留学が主流で、午前中に授業、午後はアクティビティというスケジュールが一般的です。アクティビティには、ウォーキングツアーや文化施設の訪問など、シニア層でも無理なく楽しめ、かつその国の文化に触れることができる活動が組み込まれています。

英語の授業は、大まかに分けて2つのパターンがあります。1つはすべての年代対象の一般英語クラスに参加するもので、クラスには10代や20代の生徒もいるため、若い学生から刺激を受けながら学ぶことができます。もうひとつは、シニアプログラムの参加者のみで英語のクラスを編成する「クローズドクラス」と呼ばれるパターン。10代や20代の人と一緒に学ぶのに抵抗がある方はクローズドクラスがおすすめです。なお、シニアプログラムは、開講日が限られている場合や、最少催行人数が決められていることもあるため、学校や手配会社に確認しましょう。

英語教師宅ホームステイ

英語の先生の家にホームステイをし、家でマンツーマンの授業を受けます。レッスンのスケジュールは午前中に2時間あるいは3時間などと決まっていますが、明日の午前中は観光したいので授業を午後に振り替えてほしいなど、多少の変更であれば(先生の都合にもよりますが)現地でフレキシブルに対応してもらえることもあります。

先生の家は住宅地に位置していることが多く、ちょっと外でランチを……と思っても、家の周りにカフェやレストランがないというケースも少なくありません。そのため、教師宅ホームステイは3食付のプランがほとんどです。

英語レッスンに加え、フラワーアレンジメントや観光ツアーなど、「英語+アルファ」が楽しめるプログラムや、手配会社によっては、お友達やご夫婦、親子で英語教師宅にホームステイできるプログラムも提供されています。

親子留学

大人は一般英語コースで学び、子どもはサマーキャンプなどの子ども向けプログラムに参加するという形が一般的。親の一般英語と子ども用のプログラムが同じキャンパス内で行われることもありますが、学校によっては授業が別々のキャンパスで行われ、宿泊先も親子で別という場合もあります。

大人が受講する一般英語は、多くの学校でフルタイムかパートタイムを選択できます。午前中のパートタイムを選ぶ方の中には、午後はショッピングなど自分の時間を楽しんで、子どもの授業が終わる頃に学校に迎えに行くといったお母さんもいます。

学校によっては、おばあちゃんはシニアプログラム、お母さんは一般英語、子どもはサマーキャンプに参加するなど、「三世代留学」も可能です。また、一般英語の入学条件は16歳以上の学校が多いので、子どもが16歳以上であれば親子で一般英語コースに入学することもできます。