プーケット(タイ)

南国のビーチリゾートを楽しみながら勉強できる
写真/豊田美喜 Photo:Miki Toyoda

留学先としての魅力

  1. ビーチリゾートでのんびりと学べる
  2. 観光地で利便性がよく、治安も安定
  3. ネイティブ講師が英語を教える語学学校がある

プーケットの基本情報

プーケット島のあるタイは、インドシナ半島の中央に位置する、長い歴史をもつ王国。東南アジアでは、唯一植民地支配を免れました。国民の95パーセントが仏教徒と言われており、国民性は温厚でフレンドリーです。

プーケットは、バンコクから南に900キロのアンダマン海に浮かぶ、タイ最大の島。1980年代から開発がはじまり、今では東南アジアを代表するリゾート地です。欧米を中心に多くの観光客が訪れています。観光地ゆえに、便利で治安も安定していますが、物価はタイ国内ではやや高めです。

多くの欧米人が滞在しており、彼らが英語を教える語学学校もあります。リゾート滞在を楽しみながら、のんびりと英語を学びたい人におすすめです。

首都 バンコク
人口 6,593万人(2010年 タイ国勢調査)
面積 51万4,000平方キロメートル
公用語 タイ語
通貨 タイバーツ(THB)
宗教 仏教、イスラム教
時差 −2時間
アクセス 日本からプーケットへは、バンコクや香港などで乗り換え便を利用して8〜9時間(フライト時間のみ)
ビザ情報 30日間はビザは不要(30日間の延長可能)。
【留学ビザ(EDビザ)】
60日以上滞在して就学するなら、事前に留学ビザを申請しておく。語学学校の場合は、入国後も3か月おきに延長手続きが必要で、最長で1年まで。
【ロングステイビザ(O-Aビザ)】
50歳以上で、現地銀行への預金額、年収(年金)額などの条件を満たす場合、5年間有効なビザが取得できる。5年間の延長が1回のみ可能。
【年金受給者ビザ(Oビザ)】
年金を月額6万5000バーツ以上受け取っていれば、90日間のビザが取得できる。現地で延長の申請が可能。

※ご紹介している情報は、外務省、在東京タイ王国大使館、タイ王国名古屋名誉総領事館、タイ国政府観光庁などの公式サイトを参考にしています。内容によっては変更される場合もありますので、渡航前に最新情報をご確認ください。

タイ・プーケットの生活情報

留学が目的とはいえ、快適に滞在できなければストレスが溜まってしまいます。
プーケット島の気候や環境、物価、食についてよく理解したうえで渡航しましょう。

南国の温かさと大らかさ。日本人が暮らしやすい環境

東南アジアでも屈指の親日国として知られるタイ。見どころの多さ、タイ料理のおいしさ、そしてタイ人の優しさや大らかさに惹かれて観光に訪れる日本人は年間100万人以上になります。また進出する日系企業が非常に多く、首都バンコクをはじめ、タイで働き暮らしている日本人は6〜8万人ほど存在します。それだけ日本人が快適に生活できる環境が整っている国なのです。

タイ語を学んでタイで就職を目指す日本人も増えているほか、語学学校では留学ビザを発給してくれるところも多く、学ぶにも適した国といえるでしょう。

タイ南部に位置するプーケット島は常夏の南国気候。とりわけ11〜4月のオンシーズンは降水量が少なく、青空の日が続き、海の透明度も高く美しい自然を満喫できます。5〜10月は雨季となり、たびたびスコールに見舞われますが、観光客が減るのでのんびりできるという利点があります。南国のフルーツが旬を迎える時期でもあります。

プーケットの年間平均気温はおよそ28度ですが、大都市のようなヒートアイランド現象もなく空気はさわやか。温かく過ごしやすい島なのです。

家具完備で快適&お手ごろ価格なサービスアパート

人気の大観光地なので、プーケットの物価はタイの中でもやや高め。それでも日本と比べればずっとリーズナブルに暮らせるでしょう。

リタイア後の欧米人には人気のロングステイ先なので、外国人を対象としたサービスアパート(キッチン完備の中〜長期滞在用の物件)やコンドミニアムなどがたくさんあります。パスポートだけでカンタンに契約できるのです。家具、家電なども備え付けで便利。また一般のホテルでも長期滞在割引があるなど、どの物件でもフレキシブルに対応してくれるのが、懐の深いタイのいいところ。

50平方メートル超の1LDKで、洗濯と掃除を担当してくれるメイド、警備員のいる物件で1万〜1万5000バーツ(約3万6000〜5万5000円)程度。日本のアパートよりもはるかに広々としており、プールや庭のあるところも多く、快適な生活が送れます。

島内の公共交通は主にバスと、ソンテウという乗り合いジープになります。本数は少なめ。タイ名物の三輪タクシー「トゥクトゥク」は料金交渉制で、観光地なので高めです。長期滞在者は、レンタルバイクを利用することが多いようです。

タイにもチップの習慣がありますが、お釣りの中から小銭を残しておくくらいでOK。あまり堅苦しく考えなくても大丈夫です。

地元タイ料理から日本食まで選択肢はいろいろ

国際的な大観光地なので、世界のさまざまな料理を味わえます。とくに島内最大の歓楽街であるパトンビーチでは、日本食をはじめ、中華、インド、アラブ、イタリア、ドイツ、ロシア、フランス、そしてもちろんタイと、多種多様なレストランがずらり。どの店も近海で獲れたシーフードを売りにしています。

ただし観光地価格なので、一度の食事で1000バーツ(約3600円)を超えることもザラ。長期滞在をするなら、地元の人が行きつけのタイ料理食堂や屋台を利用するといいでしょう。おいしいタイ料理が1食30〜50バーツ(約110〜180円)で味わえます。

スーパーマーケットや24時間営業のコンビニは島内の至るところにあり、便利です。タイ人の生活に日本食がかなり浸透しているので、おにぎりや醤油、納豆、豆腐、日本米、カップ麺などが売られています。

ATMも多数あり、日本のクレジットカードやデビットカード、国際キャッシュカードなどが使えます。

タイには日本の消費税に相当するVAT(付加価値税)があり、税率は7パーセント。内税、外税は店によってまちまちです。また飲食店ではこのほかサービス料を取るところもあります。この場合チップは不要です。

※文中の金額や税率は変更されることがありますので、ご注意ください。

都市紹介

おすすめの語学学校があるのはプーケット島ですが、観光地として人気が高く、長期滞在もしやすい首都バンコクもご紹介します。

バンコク Bangkok
©iStock/DeltaOFF
世界中から旅行者が集まる街は
アジアにおける日系企業の一大拠点
東南アジア最大級の大都市にして、国際的な観光地でもあります。活気あふれる街並み、屋台でのタイ料理の食べ歩き、王宮をはじめとした壮麗な寺院の数々、充実したスパやエステ、ナイトマーケットや水上マーケットでのショッピングなど、楽しみ方はさまざま。在住日本人が多く、日本の食材はなんでもそろい、日本語での生活も可能です。
プーケット Phuket
©Miki Toyoda
「アンダマンの真珠」と讃えられる
タイ・ナンバー1の一大リゾート地
アンダマン海に面したタイ最大の島で、ビーチリゾートとしての規模はアジアでも有数。周辺には美しい珊瑚礁の海域が広がり、また島内には手つかずのジャングルも残り、大自然をたっぷり楽しめます。一方でリゾートエリアには高級ホテルからゲストハウスまで建ち並び、買い物や夜遊びスポットも充実しています。