マルタ

地中海に浮かぶ世界遺産の島
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留学先としての魅力

  1. ヨーロッパ人の生徒が多く国際的な環境
  2. 世界遺産の島で、リゾート地としての魅力も満載
  3. ヨーロッパやアフリカ大陸へ手軽に旅行ができる

マルタの基本情報

イタリア・シチリア島の南に浮かぶマルタ共和国は、マルタ島、ゴゾ島、コミノ島の3つの有人島と、2つの無人島によって構成されています。7000年もの長い歴史があり、フェニキア人やカルタゴ人などが残した歴史的な遺跡も多数存在する世界遺産の島です。

温暖な気候と美しい地中海の風景はヨーロッパ人の憧れであり、リゾート地として人気があります。また、小さな島国であるマルタは治安がよく、安心して生活ができるうえ、ヨーロッパの中では比較的物価は安いほうです。

マルタは1964年に独立するまでイギリスに統治されていたため、英語が公用語のひとつ。ヨーロッパでは英語が学べるリゾート地として、人気の留学先です。語学留学生はヨーロッパ人が多く、日本人を含めアジア人が少ないのが特徴。日本語を話さない環境を求めるのであれば、非常に魅力的な国です。

首都 ヴァレッタ
人口 約43万人(2015年 外務省)
面積 316平方キロメートル
公用語 英語、マルタ語
通貨 ユーロ(EUR)
宗教 主にキリスト教(カトリック)
時差 −8時間(サマータイム期間は−7時間)
※サマータイム期間:3月の最終日曜の午前2時から10月の最終日曜の午前2時まで
アクセス 日本からヴァレッタへは、ローマなど経由して約14時間30分〜15時間(フライト時間のみ)
ビザ情報 3か月間はビザは不要。
【学生ビザ】
3か月以上滞在して就学するなら、入国後、3か月になる前に学生ビザを申請する(申請時には、語学学校の入学許可証や学生証、預金残高証明などが必要)。

※ご紹介している情報は、外務省、マルタ政府観光局、マルタ政府外務省、マルタ共和国 名誉総領事館などの公式サイトを参考にしています。内容によっては変更される場合もありますので、渡航前に最新情報をご確認ください。

マルタの生活情報

留学が目的とはいえ、快適に滞在できなければストレスが溜まってしまいます。
マルタの気候や環境、物価、食についてよく理解したうえで渡航しましょう。

のんびりした風土と治安の良さが魅力

ヨーロッパでは高級リゾート地として知られ、年間170万人もの人が訪れるマルタ。4月から9月頃までは乾季で湿気も少なく、旅のベストシーズンといえます。夏は日差しが強いので、サングラスや帽子、日焼け止めを持参したほうがいいでしょう。10月から3月頃までは雨季となりますが、まる一日雨が続くのは稀で、たいてい1日に1〜2時間雨が降る程度。冬は風が強い時期もあり、朝晩の気温の変化も激しいので、コートやセーターなど日本の冬と同じような装備が必要です。

マルタはヨーロッパからの留学生が多く、季節にもよりますが日本人留学生の比率は数パーセント。40歳以上や50歳以上の方を対象としたプログラムを設けている語学学校もあり、幅広い年齢層の人々にとって学びやすい環境が整っています。治安はヨーロッパ諸国の中でも特に良いとされていますが、観光客を狙ったスリなどは発生しているので最低限の注意は必要。また、繁華街では夜間の女性の一人歩きは控えたほうがいいでしょう。

なお、マルタにはシエスタの習慣があるため、お昼から午後4時頃まで営業をしないお店も多くあります。

多くの観光客が訪れるマルタはステイ先も充実!

マルタには観光客をターゲットにした中期〜長期滞在者向けのアパートおよびアパートメントホテルも多く、一般のホテル予約サイトでもこうした滞在先を予約できます。Studio(ワンルーム)なら月1000ユーロくらいから見つけることができますが、物件のクオリティーはピンキリなので、予約する際は設備や環境などしっかり検討して選びましょう。なお、滞在先の料金は、季節や物件のグレード、滞在期間によって変動します。

語学学校を通して申し込むホームステイや寮、アパートメントは、1部屋を2人でシェアするケースが多いのですが、個室を設けている学校や、多少割高になりますが個室&プライベートバス付きのホームステイの手配が可能な学校もあります。

マルタは小さな国なので、移動も便利。滞在先によっては学校やスーパーなど生活に必要な場所まですべて徒歩でOKという場合もありますし、バスに乗れば観光地巡りなど様々な場所へ行くことができます。バスは1.50ユーロ(夏季は2ユーロ)で、2時間乗り降り自由。お得な回数券もあります。また、タクシーの料金は多くの場合ドライバーとの交渉になります。

シーフードやワインなど地中海の恵みを堪能!

マルタの代表的な郷土料理は、ひき肉を煮込んだブラジオリや、ウサギ料理。小腹がすいたときなどは、パイ皮の中にリコッタチーズが入ったパスティッツィもおすすめです。お酒が好きな方は、マルタ産のビールやワインにもトライしてみましょう。

ほかにも、イタリアンやシーフード専門店、中華やエスニック系など、リゾート地らしくバラエティー豊かなレストランが揃っています。日本料理のレストランもあるので、和食が恋しくなっても大丈夫。和食の食材に関しては、一般のスーパーでも豆腐や醤油は扱っていますが、日本の食材を置くアジア系スーパーに行けば、みりんやパン粉、そばつゆに納豆(冷凍)など、さまざまな食材を手に入れることができます。

一般的にレストランや食料品は、他のヨーロッパ諸国に比べると安価といえます。マルタの消費税(VATと呼ばれる付加価値税)は18パーセントですが、基本的に食料品(一部加工品や調理済み食品を除く)は税率0パーセント。ほかに、書籍や新聞、ホテル代など軽減税率が適用されている物品やサービスもあります。

※文中の金額や税率は変更されることがありますので、ご注意ください。

おすすめの都市

語学学校があり、滞在しやすいマルタの都市をピックアップしました。
勉強しながら暮らしてみたい都市を見つけましょう!

ヴァレッタ Valletta
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マルタ共和国の首都は
丘の上に立つ要塞都市
はちみつ色の石灰岩で作られた建物が並ぶヴァレッタは、聖ヨハネ大聖堂や宮殿など貴重な文化遺産の宝庫。街全体が世界遺産に指定され、大統領府をはじめとする政治機能もこのエリアに集まっています。街は碁盤の目状に区画されており、アッパー・バラッカ・ガーデンの展望デッキからはグランドハーバーを一望することができます。
スリーマ Sliema
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海沿いの散策が楽しい
ショッピングエリア
ヴァレッタのとなりに位置するスリーマは、ショッピングエリアとして有名な活気ある街。カフェやレストランが立ち並び、語学学校も多くがこのエリアに位置しています。スリーマはハーバーに面しており、ここからヴァレッタまでフェリーが就航してアクセスも便利。海沿いの歩道からはヴァレッタの要塞を望むことができます。
セント・ジュリアン St.Julians
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にぎやかな夜を過ごしたいならココ!
高級ホテルも集まるリゾートエリア
セント・ジュリアンズは大型ホテルが立ち並ぶリゾートタウン。レストランやパブ、ナイトクラブからカジノまで揃う、ナイトライフの中心地でもあります。このエリアには語学学校も多く、スーパーやショッピングモールもあって何かと便利。海で泳げる季節なら、プライベートビーチを持つリゾートホテルでバケーションを楽しむのもおすすめです。