オーストラリア

雄大な自然と温暖な気候、住みやすさで人気
写真/豊田美喜 Photo:Miki Toyoda

留学先としての魅力

  1. 温暖な気候で、比較的治安がよい
  2. フレンドリーな国民性
  3. 語学学校の設備や教育システムなどが充実

オーストラリアの基本情報

南半球のオセアニアに位置し、世界で6番目に広い国土を有するオーストラリア。世界最大のサンゴ礁群であるグレートバリアリーフやウルル(エアーズロック)などのスケールの大きな自然が魅力です。

温暖な気候のうえ、治安もよく、さらにフレンドリーでのんびりとした国民性のため、外国人のロングステイ(長期滞在)先として人気を集めています。国の方針として、世界各国からの留学生を広く受け入れているため、語学学校の設備や教育システムなどが充実しているのも特徴。

ブリスベン、シドニー、パース、アデレードなどの都市が留学先としても人気で、いずれも、「世界一住みやすい街ランキング」で常に上位にランキングされています。

首都 キャンベラ
人口 約2,413万人(2016年 豪州統計局)
面積 769万2,024平方キロメートル
公用語 英語
通貨 豪ドル(AUD)
宗教 主にキリスト教
時差 シドニー:+1時間(サマータイム期間は+2時間)
パース:−1時間(サマータイムなし)
※サマータイム期間:10月第1日曜の午前2時から4月第1日曜の午前3時まで。南半球のため、日本の冬の時期が「サマータイム」となる。
※サマータイムは、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、タスマニア州、南オーストラリア州の4州と首都特別地域で実施。
アクセス 日本からシドニーへは、直行便で約9時間30分
ビザ情報 3か月間はビザは不要だが、事前にETA(電子渡航認証システム/ETASともいう)の申請が必要。
【学生ビザ】
3か月以上滞在して就学するなら、事前に学生ビザを申請しておく(申請時には、学校の入学許可書や滞在資金に関する証明書などが必要)。
【訪問ビザ(サブクラス600、観光)】
観光目的で、3か月、6か月、12か月のビザが取得できる(申請時には、資金証明や旅行計画書などが必要)。
【投資退職者ビザ(サブクラス405)】
55歳以上の退職者で、資金投資などの条件を満たす場合、4年間有効な一時ビザが取得できる。

※ご紹介している情報は、外務省、在日オーストラリア大使館、オーストラリア移民局、オーストラリア政府観光局、オーストラリア政府公式留学情報などの公式サイトを参考にしています。内容によっては変更される場合もありますので、渡航前に最新情報をご確認ください。

オーストラリアの生活情報

留学が目的とはいえ、快適に滞在できなければストレスが溜まってしまいます。
オーストラリアの気候や環境、物価、食についてよく理解したうえで渡航しましょう。

大自然と多様性に満ちた南半球の大陸

豊かな自然にあふれ、「世界で最も住みやすい都市」や「世界で一番美しい街」を擁するオーストラリア。さまざまな国からの移民が暮らすマルチカルチャーな国としても知られており、民族や文化、言語、宗教など、多様性に富んだ社会を実感できます。

南半球に位置するオーストラリアは日本とは季節が逆になり、国土が広大なためエリアによっても気候に違いがみられます。ゴールドコーストでは冬でも日中の気温が20度を超えることがありますが、同じ時期のメルボルンの平均最高気温は13度前後で、近郊ではスキーも楽しめます。なお、オーストラリアは紫外線がとても強いため、日焼け止めやサングラスは必須です。

日本との時差が少ないオーストラリアは、時差ぼけの心配もないうえ、時差を気にせず日本の家族や友人に電話ができるのも嬉しい点。比較的治安のいい国ではありますが、日本に比べるとスリや置き引きの被害は多いので、多くの現金は持ち歩かない、カフェではバックを膝の上に置くなど、防犯意識を持って行動しましょう。

ひとり暮らしの定番はサービスアパートメント

ホテルやホームステイ、エリアによってはB&Bやロッジなど、滞在スタイルにもさまざまな選択肢があります。通常の賃貸物件は契約期間が最低6か月〜1年といった物件が多いため、自炊可能な環境で独り暮らしをしたい方は、キッチン完備で家具や食器類もそろうサービスアパートメントやコンドミニアム滞在が一般的です。

ただし、スタジオルーム(ワンルーム)の場合、キッチンは電子レンジと冷蔵庫のみの簡易版で、お風呂はバスタブがなくシャワーだけという部屋も少なくないため、申し込む前に設備をしっかり確認しましょう。料金はエリアや季節、物件のグレード、滞在期間(長期割引の有無)によって変わりますが、少なくとも月2000豪ドル以上は見積もっておいたほうがいいでしょう。

オーストラリアでは公共の交通機関が発達しており、バスや電車、街によってはフェリーやトラムなども市民の足になっています。料金体系は主にゾーン制が採用され、複数の交通機関を1枚の共通チケットで利用できる都市も多いです。ちなみにパースの1ゾーンの運賃は3.10豪ドルで、ICカードの「スマートライダー」を利用する場合は割引料金が摘要されます。街の中心部を無料のバスやトラムが走っている都市もあるので、賢く利用しましょう。

食も多国籍! 日本の食材は現地調達も可能

オーストラリアのスーパーマーケットでは、野菜や果物は基本的に量り売りとなっており、リンゴ1個、ニンジン1本から買うことができます。生鮮食品から日用品まで品揃えも豊富ですが、お酒類はスーパーやコンビニでは販売しておらず、専門店で購入します。

オーストラリアの名物料理といえば、挽肉入りのミートパイや、オージービーフのバーベキュー。バーベキューの施設が整う公園やビーチも多いので、クラスメイトと一緒にバーベキューパーティもおすすめです。

いろいろな国の料理が味わえるのも、多民族国家であるオーストラリアの特徴。フードコートだけでも、ミートパイやピザ、ケバブ、日本食、インド料理、アジア系の麺類やご飯類など多彩な食を楽しむことができます。

都市部では、本格的な和食や居酒屋風のお店、カジュアルなお寿司屋さんなど、さまざまな日本料理店がそろっています。アジア系のスーパーでは日本の食材が売られている場合が多く、日本人の多い都市では日本の食材専門店もあるので便利。ただし、日本から輸入されたものは値段も高く、日本の相場の倍以上する商品もあります。

※文中の金額や税率は変更されることがありますので、ご注意ください。

おすすめの都市

語学学校が多く、滞在しやすいオーストラリアの都市をピックアップしました。
勉強しながら暮らしてみたい都市を見つけましょう!

シドニー Sydney(ニューサウスウェールズ州)
©Miki Toyoda
滞在エリアの選択肢も多い
オーストラリア最大の都市
国内最大の都市・シドニーは、エリアによって雰囲気も様々。ビルが立ち並ぶ街の中心部、おしゃれなカフェ&ショップが集まるエリア、ボンダイやマンリーといったビーチなど、お気に入りの場所を選びましょう。大規模な野外コンサートや花火大会など、シドニーらしいアウトドアも満載。日本語情報誌や日本語OKの病院もあるので安心です。
メルボルン Melbourne(ビクトリア州)
©Miki Toyoda
アート&カルチャーを満喫できる
「世界で最も住みやすい都市」
6年連続で「世界で最も住みやすい都市」に選ばれたメルボルンは、世界各国からの移民が暮らすマルチカルチャーな街としても知られています。歴史的な建物が並ぶ美しい街をトラムが走る風景はメルボルンならでは。シティの裏路地では、おしゃれなカフェや個性的なブティック、アートを楽しめる場所など、たくさんの発見が待っています。
ブリスベン Brisbane(クイーンズランド州)
©Miki Toyoda
暮らす感覚で滞在したい
スローライフの似合う街
クイーンズランド州の州都ブリスベンは、オーストラリア第3の都市。近代的なビルと歴史ある建物が調和するこの街は、シドニーやメルボルンのような派手さはありませんが、落ち着いた海外生活を送りたい人に好まれています。週末はサウスバンクでひと泳ぎしたり、フリーマーケットを散策したり、コアラ保護区を訪れるのもおすすめです。
ゴールドコースト Gold Coast(クイーンズランド州)
©Tourism Australia/Maxime Coquard
アクティブな滞在ができる
世界有数のビーチリゾート
年間のほとんどが晴天という恵まれた気候と、数十キロに渡って続く美しいビーチ。ゴールドコーストはブリスベンから約1時間の場所に位置する、国内最大のビーチリゾートです。マリンスポーツはもちろん、ゴルフやショッピング、5つ星ホテルでのダイニング、熱帯雨林散策からテーマパーク三昧まで、あらゆるお楽しみがそろっています。
アデレード Adelaide(南オーストラリア州)
©Tourism Australia/Greg Snell
アカデミックな雰囲気も漂う
南オーストラリア州の州都
アデレード大学など国際的な評価も高い3つの大学を擁する「学園都市」。碁盤の目状に区画された街は歩きやすく、市が無料で貸し出している自転車を利用して、公園や川沿いをサイクリングするのもおすすめです。週末は、ワインの産地バロッサバレーや、野生動物の宝庫・カンガルー島への小旅行で、オーストラリアらしい大自然を満喫しましょう。
パース Perth(西オーストラリア州)
©Tourism Australia/Brett Parkes
西オーストラリア州の州都は
インド洋に面したくつろぎの街
ゆったりと流れるスワン川を抱き、「世界で最も美しい街」と呼ばれるパース。冬の寒さも厳しくなく、白砂のビーチや、インド洋に沈む美しい夕日、街のあちこちに点在する公園など、豊かな自然環境の中でリラックスした生活が楽しめます。シドニーやメルボルンに比べて日本人留学生が少ないため、英語環境を重視したい方にも好まれています。