日本製の「消せるボールペン」がお土産に人気!?
留学でホームステイをするときは、お世話になるご家族にお土産を持って行くと、コミュニケーションをとるきっかけにもなって、初日から打ち解けやすくなります。しかし、何をお土産にしたらいいのか迷う方も多いでしょう。無難に、箸や和風小物を選びがちですが、じつは、私は定番の和風小物を持って行って失敗したことがあるのです。
ホームステイ先のリビングに、日本の絵はがきや人形など和風の土産物が飾られているのはよくあることですが、あるお宅では、私が泊まった部屋のクローゼットにも和風の小物がたくさん収納されていてビックリ。しかし、ほかに渡すものもなく、ホストファミリーには申し訳ない気持ちになりました。仕事やプライベートで、ホームステイをいろんな国で体験してきましたが、日本人が多く留学する国では、多かれ少なかれ同様のことがあるものです。長年ホストファミリーをやっている家庭は、日本人留学生もたくさん受け入れているので、日本のお土産があるのは当然。留学生も「日本らしいものを」と考えるので、同じようなものばかりになってしまうのでしょう。
そこでお土産は、和風でもハンカチやエコバックなどの実用的なものにしたり、食品や文具品を買ったりするようになりました。ただし、食品は持ち込めない国もあるので、最近のおすすめは文具品。日本の文具は、品質もデザインもいいので意外と喜ばれます。なかでも、ホームステイ先の子どもたちに「クール!」と喜ばれたのが、国内でもヒット商品となった消せるボールペンとマーカー、パイロット製の「フリクション」です。海外でも販売されていますが、輸入品になるので値段は高め。中高生にはちょっと贅沢品なのかもしれません。また、フィリピンのような発展途上国では物価の違いもあり、日本の製品が高いので、語学学校の先生にあげるととても喜ばれました。
注意したいのは、消せるボールペンは摩擦で消えるので、郵便物の宛名や大事な書類などには使わないよう伝えること。英語で説明すると勉強にもなります。パイロットのホームページでは、「フリクションシリーズの英文取扱説明書」がダウンロードできるので、ペンと一緒に渡してあげるのもいいでしょう。
日本の文具店で、外国人旅行客が「フリクション」を購入しているのを見かけたので、まだまだ人気は続いているようです。外国人が何をお土産に買っているのかを観察すると、お土産選びの参考になるかも!?
この記事を書いた人
- 豊田美喜Miki Toyoda
- 編集、ライター、取材カメラマン。留学情報サイト「大人の留学」編集長。留学情報誌「あの国でこれがやりたい!」元編集長。カメラ雑誌の編集を経て、2001年よりフリーランス。留学情報誌にかかわった13年間で留学先として人気の国々を訪問し、北米、ヨーロッパ、オセアニア、東南アジアまで幅広く取材。また、海外の生活や食文化に触れられるホームステイが好きで、9カ国16軒の家庭で短期滞在。これらの経験をもとに、留学情報、海外情報を発信中。