世界14都市のコラム
イギリス・ロンドン

お酒を飲むなら、イギリス産を楽しみたい!

イギリスではぜひパブに行きたい。気候のよい時期は外で立ち飲みする人であふれる。©iStockphoto.com/villorejo

人気のエール、ロンドンプライド。

パブにはとりどりのサイダーを揃えている店も。

イングリッシュ・ワインを生産するワイナリーではリッジヴューのようにワインツアーに参加できる場所もある。

イングリッシュ・スパークリング・ワインの中でも人気の高いナイティンバーは在英中に一度は試してほしい。

「イギリスにはエールというぬるいビールがある」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。確かにイギリスではラガーのようにキリッと冷やして飲むビールだけでなく、常温のまま飲むエールが今も人気です。イギリスに留学したら、きっと誰もが語学学校の友人たちとパブに行くことになると思いますが、そこではラガーだけでなく、たくさんの種類のエールを楽しむことができます。

特にロンドンではこのところ「クラフトビール」が大人気なので、大量生産ではない、小さな醸造所でつくられた個性的なビールを楽しむことも可能です。これらはパブ以外でもボトル入りのものを購入できる店も増えてきたので、イギリス滞在中に色々飲み比べてみるのも楽しいでしょう。

また、ビール以外のアルコールとして、この国では「サイダー」も根強い人気があります。サイダーとはリンゴから作られたアルコール飲料のこと。日本で「シードル」と呼ばれているものと同種です。発泡性のもの、そうでないものなど、こちらも種類は様々で、梨から作られた「ペア・サイダー」などもさっぱりしていて女性に人気です。パブでももちろん必ずサイダーがあります。夏ならばお好みで氷を入れて飲むのもおすすめです。

さて、イギリスで忘れてならないアルコールはワイン。暮らしてみるとわかると思いますが、イギリス人たちはワインが大好き。それが証拠にイギリスは世界一のワイン輸入国というデータがあります。実はあまり知られていませんが、イギリスでもワインが生産されています。生産量は限られているものの、とくにスパークリングワインの評価は高く、国際コンペティションで「ベスト・スパークリングワイン賞」を獲得したナイティンバーをはじめ、リッジヴュー、チャペル・ダウンなど、良質なワイナリーがあるのです。イギリス滞在中にぜひこれらの国産ワインも楽しんでみてください。

この記事を書いた人

マクギネス真美Mami McGuinness
英国在住の編集者・ライター。9年半の雑誌編集を経て渡英。2004年よりロンドンを拠点に単行本、新聞、雑誌、ウェブマガジン等にて企画、編集、取材、執筆、撮影を手がける。また近年はラジオ出演、講演等も。共著『ハッピーハッピーロンドン』(双葉社)
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