世界14都市のコラム
イギリス・ロンドン

英国発祥の「チャリティショップ」を活用しよう!

チャリティショプは、どんな小さな街のハイストリートにも必ず1軒はある。

1942年にイギリスで初めてオープンしたチャリティショップ「Oxfam」。

イギリスには各地に「チャリティショップ」と呼ばれるお店があります。それらの店は慈善事業を行う組織・団体によって運営されており、主に人々から寄付された中古品(衣服、食器、家具、本、ビデオ等)を販売しています。そして、その売り上げを慈善事業に活用しています。1942年にイギリスで初めてオープンした「Oxfam」をはじめ、「Cancer reserch」「Save the children」など、どんな小さな街のハイストリート(メインストリート)にも必ず1軒はチャリティショプが見つかるはずです。

自分が不要になったものをチャリティショップに持っていけば、ゴミを出さずにリサイクルできるので、イギリス人たちはいらなくなったものをお店に寄付します。一方で、多くの人がチャリティショップで気軽に買い物をします。売られている商品の種類や品質は様々ですが、時には高価なブランド商品や、日本では手に入りにくいヴィンテージの食器などが格安で売られていたりすることもあります。ですから、そういったものに興味のある方は、マメにお店をチェックするのをお勧めします。特に狙い目なのは、ロンドンのノッティング・ヒルなど、高級住宅地にあるチャリティショップ。これらのエリアには富裕層が住んでいることもあり、ブランドものなどが多く並んでいる可能性があります。

また、ほとんどのチャリティショップでは常時ボランティアを受け入れているので、興味のある方は、まずはお店のスタッフに聞いてみましょう。たいていは簡単なインタビュー(面接)があり、時間等の条件があえばボランティアとして働くことができます。ボランティアの仕事はお客さんに対面しての店内販売だけでなく、寄付された品物を整理し値札をつけるといった作業や、店内に品物を並べたり、ウインドウディスプレイをしたりと様々。ビザの関係で仕事に就くことはできないけれど、何らかの形でイギリスで社会参加したいという方にとっては、チャリティショップでのボランティアはよい機会になるでしょう。

語学学校での勉強だけでなく、英語力をもっと高めたいと思っている人にとっても、国際色豊かな仲間と話すチャンスのあるチャリティショップでのボランティアは有効です。ボランティアの中にはリタイアした人たちも多くいるので、普段はなかなか接することのない世代のイギリス人から、イギリスの伝統や文化について聞くことだってできるかもしれません。

また、日本帰国の際に不用品を近所のチャリティショップに持って行けば、チャリティに参加しながら引っ越しの準備もできて一石二鳥。でも、物を寄付しに出かけたのに、掘り出し物を見つけて余計に荷物が増えてしまった、などということにならないようご注意くださいね。

この記事を書いた人

マクギネス真美Mami McGuinness
英国在住の編集者・ライター。9年半の雑誌編集を経て渡英。2004年よりロンドンを拠点に単行本、新聞、雑誌、ウェブマガジン等にて企画、編集、取材、執筆、撮影を手がける。また近年はラジオ出演、講演等も。共著『ハッピーハッピーロンドン』(双葉社)
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