留学の心得
語学学校編

グループレッスンでは、積極的に発言する。

どちらかというと受身の授業が多いアジア諸国とは違って、欧米の授業では積極的な発言が重視されます。先生の説明を聞いて、指された時だけ発言すればいい、というのではなく、質問や意見があれば生徒側からもどんどん声が上がるのがよくある授業風景です。語学学校のグループレッスンでも同じような学び方が行われます。

そういった教育を受けてきた、非英語圏のヨーロッパ、中東、南米からの留学生は、文法や単語が多少間違っていてもどんどん発言することに慣れています。その積極的な姿に驚くかもしれませんが、ぜひ自信を持ってあなたも発言してみてください。

諸外国からの留学生は10代、20代の若者も多く、授業態度や服装もかなりラフでおおらかです。当てられてないのに発言もすれば、私語も多いかもしれません。日本人の、しかも大人の感覚からすると、常識はずれ、授業態度が悪いと感じてしまうこともあるでしょう。けれども、そこにも各国の文化背景の違いや常識の違いがあります。授業態度が多少悪くても、積極的に発言することが良しとされる国もあり、そうした様々なスタイルを体感できるのも留学の面白み、とも言えます。

外国のクラスメートに気圧されることなく、相手の良いところは受け入れて、間違いを恐れず、遠慮せず、ぜひ積極的に発言してみましょう。先生から指名されて意見を述べる機会もありますが、そうでなくても気づいたことや質問はその場で声を出して言ってみると、必ずそこに先生やクラスメートとの会話が生まれるはずです。

この記事を書いた人

玉居子泰子Yasuko Tamaiko
大阪出身。高校時代にアメリカアーカンソー州に留学。東京外国語大学卒業後、英米翻訳書籍の出版社勤務を経て、フリーランスの編集・翻訳者に。共訳書に『天才シェフ危機一髪』(日経BP社)『ピース・ウーマン』(英治出版)。2005年にベトナム・ホーチミン市に移住し、ライター業を開始。その後日本に戻り、育児雑誌の編集をする傍ら、教育、留学、女性の仕事、人物インタビューなどを主なテーマに、雑誌、webサイトの編集・ライターとして活動を続けている。