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カナダ・バンクーバー

英語が苦手でも活躍できる! カナダのボランティア

仲良くなったボランティア仲間たちとカフェでランチ。留学滞在中に地元の人と触れ合える絶好の機会!(写真中央が筆者。ボランティア仲間が撮影してくれました。)

カナダはチャリティーや相互扶助といった意識が高く、ボランティア活動も盛んな国。各種NGOやNPOはもちろん、国際的なスポーツイベントや映画・演劇フェスティバルなども、大勢のボランティアの支えで成り立っています。ボランティアの種類も豊富で、福祉施設でのサポート、各種ワークショップの補助、チャイルドケアで子どものお世話、イベント運営補助や会場案内など、さまざまな分野でボランティアが活躍しています。

ボランティア情報を探すには、ボランティア募集に特化したウェブサイトが便利。たとえば、1500以上の団体とボランティア希望者を結びつける「go volunteer」というサイトでは、希望する分野や地域などを入力しながら、自分に合った活動が検索可能。検索結果の中には「このポジションはESL(英語が母国語でない人)からの応募を奨励します」と記載されたものもあり、こうしたボランティアなら英語がまだ苦手な留学生でも気兼ねなく参加できそうです。

ボランティアには異なるバックグラウンドを持つ、幅広い年齢層の人たちが、「自分の趣味の分野で何か役に立ちたい」「好きなことを通して人との出会いを楽しみたい」など、さまざまな理由で参加しています。学生や転職希望者の中には「希望する職種のボランティアで経験を積んで就職に役立てたい」という人も少なくありません。というのも、カナダでは、ボランティア活動も仕事経験の一環として履歴書に堂々と記入できるのです。

ボランティアの中には留学生の姿も見かけます。ボランティアは英語力アップにつながるだけでなく、留学生という立場から一歩踏み込んでカナダ社会の一端を体験できる貴重な機会でもあります。ただ、中には就労許可などが必要な活動もあるので、カナダ留学中にボランティアを考えている方は、移民局(CIC:Citizenship and Immigration Canada)のサイトなどで詳細を確認してください。

名前入りの参加証明書を出してもらえるボランティア活動もある。

ブリティッシュ・コロンビア州とアルバータ州のボランティア情報を検索できる「go volunteer」のサイト。

動物保護施設で、犬の散歩のボランティア。

あるNPOのオープンハウスで、寄付集めのためのパンケーキブランチ。パンケーキを焼いているのはボランティアさん。

この記事を書いた人

白川エリEri Shirakawa
ライター&フォトグラファー。1996年より海外旅行情報誌および留学情報誌を中心に執筆活動を行う。1998年から8年間オーストラリアのシドニーで暮らし、2006年からカナダのバンクーバー在住。趣味は、旅行・読書・東洋美術史。動物好きという縁から、動物愛護団体で数年間ボランティアのアニマル・フォトグラファーを務めた経験も持つ。NAATI(オーストラリアの国家認定資格)パラプロフェッショナル通訳。