留学の心得
日常生活編

ホームステイでわからないことは遠慮せず家族に聞く。

ホームステイをする場合、その国の生活習慣や滞在先の家庭のルールを知ることがとても大切です。食事の内容、洗濯や入浴の時間、門限など、欧米では日本よりも細かくルールが決められていることもよくあります。わからないことは初めに確認し、ある程度は滞在先の習慣に倣うことも必要です。もし、自分とはどうしても合わない点や困ったことがある場合、遠慮せず質問し、相談しましょう。我慢して過ごしていると、やはりストレスが溜まってしまいます。

特に食事は、日本人にとっては量が多すぎたり、口に合わなかったりする場合もあります。「朝食にシリアルが出て、苦手なのに言わなかったら、滞在中ずっと同じメニューだった」なんていうことも珍しくありません。量は少なくしてほしいとか、これは苦手なので代わりに別のものを食べてもいいか、など素直に話してみてください。特別高価なものでなければ、自分で買ってきたものを食べたり、家族に勧めてみたりということもできますし、ときには外食で日本食を食べてみたりということもいいでしょう。その場合は必ず、「今日はご飯はいらないけれど、何時に帰ります」と事前に伝えておきましょう。

洗濯も基本的には、ホームステイ先の人がやってくれますが、もっと頻繁に洗濯機を使いたい、下着は自分で洗いたいなど、きちんと相談や交渉をしておくと無用なトラブルの回避になります。

よその国の常識は、日本の常識とは違う、よその家の常識は、うちの常識とは違う、ということを前提に、希望や要望は上手に伝えていくことが大切です。

この記事を書いた人

玉居子泰子Yasuko Tamaiko
大阪出身。高校時代にアメリカアーカンソー州に留学。東京外国語大学卒業後、英米翻訳書籍の出版社勤務を経て、フリーランスの編集・翻訳者に。共訳書に『天才シェフ危機一髪』(日経BP社)『ピース・ウーマン』(英治出版)。2005年にベトナム・ホーチミン市に移住し、ライター業を開始。その後日本に戻り、育児雑誌の編集をする傍ら、教育、留学、女性の仕事、人物インタビューなどを主なテーマに、雑誌、webサイトの編集・ライターとして活動を続けている。