留学Q＆A

滞在中のお金の管理はどうすればいいでしょうか？

文／永坂佳子　text : Yoshiko Nagasaka

基本的に海外では、あまり大量の現金は持ち歩きたくないところです。では、生活費など毎日使うお金はどのように管理すればよいのでしょうか。

まず、日々の支払はクレジットカードを利用すると便利です。多くの国では、少額からクレジットカード払いができるため、現金をあまり持ち歩かずにすみます。できれば、紛失や盗難のリスクを考え、2枚あると安心です。

クレジットカードは使いすぎが心配、また、これまであまりクレジットカードを使っていなくて限度額が少ないという人には、デビットカードもおすすめです。これはクレジットカード同様にサインひとつで支払いができますが、即時に口座から引き落とされる仕組みになっています。日本の指定の銀行で口座を開けば比較的簡単に作ることができますが、海外で使う場合には、国際ブランドのデビットカードが必要になります。例えば、VISAデビットは世界中のVisa加盟店やATMで使えますが、J–debitは、日本国内でしか使うことができないので注意してください。

デビットカードは、口座にあるお金を海外の銀行のATMで現地通貨を引き出すこともできます。現金の管理のために、一枚作っておいて損はないかもしれません。

また、デビットカードと同じような使い方ができるものに、海外プリペイドカードがあります。Visaやマスターカード、JCBなどの加盟店で買い物ができたり（提携しているブランドによって異なります）、海外の銀行のATMで現地通貨を引き出したりすることができます。デビットカードと同じく発行時の審査が不要ですが、違うのは、銀行への入金ではなく、カードにチャージをすることです。チャージ金額には限度額があるため、長期間行く場合には、インターネットバンキングなどを利用して海外からチャージすることも可能です。

また、インターナショナルキャッシュカードを発行している銀行で口座を作っておく方法もあります。現在、日本でインターナショナルキャッシュカードを発行しているのは、新生銀行とSMBC信託銀行プレスティア（旧シティバンク個人口座）で、日本にある自分の銀行口座のお金を、Plusマークがついている海外の銀行のATMを使って現地通貨で引き出せます。

最後に、万が一口座の現金が足りなくなった場合は、日本にいる家族などに送金してもらうということもできます。この場合は、現地に口座がなくても受け取れる銀行の送金サービスを利用します。

デビットカード

海外プリペイドカード

海外送金

この記事を書いた人

永坂佳子Yoshiko Nagasaka
留学情報誌の編集、留学情報サイトのディレクターなどを経て、現在はフリーランスとして、さまざまなジャンルの編集、ライティングなどを手掛ける。英語を含め語学は“とっても”苦手で、何度も英語学習に取り組んでは挫折を繰り返した過去が。海外へ行くこと自体は好きなので、オンライン英会話で挽回を誓うが、果たして結果はいかに……。